このほど、北京市市場監督管理局は２０２０年度知識産権の１０大典型案例を発表し、主に商標権侵害、特許侵害、専有権侵害、悪意登録等の行為について、知識産権の法執行の度合いを高めている。
公示された１０の案例の中に、 許可を得ずに第三類医療機器の生産活動に従事し、医療機器登録証を取得していない第三類医療機器を生産した案件が含まれている。北京良潤生物科技有限公司は医療機器生産許可証及び登録証を取得せず、核酸検査キットの生産活動に従事した。この事件に関わるキットの商品価値金額は８．２万元であった。関連部門は違法行為の即時停止を命じ、違法所得３．８万元を没収し、罰金１２３万元を併科した。
公示された１０の案例の中に、複数の登録商標専用権商品を販売した案件が含まれている。テイクアウトプラットフォーム、ライブ配信プラットフォーム、ネット通販プラットフォーム等、複数のネットワークプラットフォームを利用して「ラベル貼り」模倣商品を販売するという特徴が見られる。当事者はいずれも期限付きの是正命令、罰金、違法所得の没収等の厳しい処罰を受けた。
また、「北京２０２２年冬季オリンピックエンブレム」オリンピックマーク専有権案件では、当事者が許諾を得ずに自社のウェブサイトで冬季オリンピックエンブレムの図形標識を含む商業宣伝動画を公開した。このことは、国際オリンピック委員会及び北京冬季オリンピック組織委員会が北京２０２２年冬季オリンピックエンブレムに対して享有する専有権を侵害したとみなされ、北京市市場監督管理局は権利侵害行為の停止を命じ、罰金３０万元の行政処罰を下した。
２０２０年度、北京市市場監督管理局が調査し、処分した権利侵害・模倣及び製品品質違法事件は１，７２３件であり、罰金・没収金は５，６００万元以上であり、８カ所の拠点を破棄し、２４件を司法機関に移送した。これにより、首都の経済社会の発展に寄与した。
出典：新華社
