このほど、中国国家知識産権局が発表した2020年1月~4月の専利出願統計データによると、1月~4月の国内専利出願件数は前年同期比5.7%増の132.3万件であった。国外出願人からの中国への専利出願件数は6万件で、前年同期比1.7%減となり、ほぼ横ばいとなった。
国内専利出願を月別で見ると、前年同月比の伸び率はV字型回復の動きを示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月の国内専利出願件数は前年同月比で33.2%低下したが、3月は前年同月比10.5%増と急速に上昇し、4月の伸び率はさらに15.7%に加速した。
企業の専利出願は率先してプラス成長を実現しており、ハイテク企業はその中核である。1月~4月の国内企業の専利出願件数は前年同期比8.1%増で、全国水準を2.3%上回ったが、そのうちハイテク企業2.9万社が44.6%を占め、ハイテク企業1社あたりの専利出願件数は平均4.9件で、その他の企業を1.7件上回った。
1月~4月の国内専利出願における次世代情報技術産業の占める比率は前年同期比で1.8%上昇した。国内の医薬医療企業の専利出願件数は前年同比8.4%増の0.9万件で、全国水準を9%上回った。
国外の中国における専利出願件数は、前年同期比でほぼ安定している。そのうち「一帯一路」沿線国の中国での専利出願件数は1万件で、前年同期比3.8%増であった。月別で見ると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2月の国外の中国における専利出願件数は前年同月比39.9%減と大幅に減少したが、3月は前年同月比31.3%増であった。4月は前年同月比1.2%増と堅調な伸びであった。
1月~4月までに、中国の出願人が国家知識産権局に提出したPCT国際専利出願件数は前年同期比18.3%増の1.7万件で、引き続き急速な増加を維持した。
1月~4月までに、全国の企業が専利の質権設定により獲得した融資額は前年同期比35.7%増の計384億元であった。
出典:中国新聞網