4月10日、上海市浦東新区人民法院(以下、浦東法院)金民珍副院長は、中国(上海)の自由貿易試験区(以下、上海自貿区)が成立してから2018年末までの5年間に、当院は知的財産権民事侵害事件19,571件を受理し、そのうち、19,430件を結審したと発表した。
金民珍副院長によると、過去5年間の知的財産不法行為損害賠償状況は、以下の5つの特徴を呈する:
第一に、不法損害賠償事件が大幅に増加した。過去5年間で、浦東法院が受理し、審査した知的財産権民事侵害事件は毎年平均45%の増幅で急速に増加した。
第二に、高額訴訟の請求が増えている。過去5年間で、500万元以上の知的財産権の侵害事件が74件あり、主にハイエンドの設備、文化の創造、贅沢品の消費、インターネット技術などの産業に集中し、多くの国際的に有名なブランドと作品に関するものであった。
第三に、損害賠償額は年々増加しており、過去5年間で賠償額が50万元を超える事件は6件あり、そのうち2018年には14件あった。高額な賠償は主に商標と不正競争訴訟に集中している。
第四に、法定賠償の適用割合が高くなっている。当院が判決した知的財産権侵害事件のうち、法定補償方式で賠償額を確定するのは95.93%である。法定賠償の適用率は高く、権利者の主張と実際の証拠提出状況と密接に関連している。
第五に、商業化の権利擁護現象が際立っている。期間中に受理した民事知的財産権侵害事件の約8割は商業化権利擁護である。
出典:中国新聞網