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    OpenClawなどのAIエージェントによる特許出願書類作成に関するリスク警告



     

    近年、OpenClaw(通称「ザリガニ」、旧称ClawdbotMoltbot)などのAIエージェントツールは、デフォルトのセキュリティ設定が脆弱で重大なセキュリティリスクを引き起こしやすいことが発覚した。また、こうしたAIエージェントを利用して特許出願書類を作成する場合も、複数のリスクが生じる可能性がある。以下にリスクを警告する。

    1.「技術情報漏洩」のリスク:OpenClawなどのAIエージェントには、権限設定が過剰であること、セキュリティホールの存在、プラグインへの悪意ある改ざんなどの脆弱性がある。これらを利用して出願書類を作成すると、技術開示書などの機密情報が漏洩しやすくなる。情報が漏洩すると、特許出願の技術案は新規性を失って特許を取得できなくなるほか、第三者に先を越されて特許出願される恐れもあり、出願人に重大な損害を与える。また、特許代理機関は契約違反による損害賠償責任を負うことになる。

    2.「実質的な瑕疵」のリスク:こうしたAIエージェントを利用して出願書類を作成する場合、「AIの幻覚(Hallucination)」が発生する可能性がある。その結果、出願書類に内容の論理的矛盾や技術的特徴の表現の不明瞭さなどの問題が生じ、特許による保護を受けられなくなる恐れがある。

    3.「不誠実な出願」のリスク:AIエージェントによる架空の生成、ランダムな捏造、内容の寄せ集めなどによって特許出願を行うことは、誠実信用の原則に違反する不誠実な特許出願行為に該当する。一定の件数に達すると、出願人は警告・罰金などの行政処分を受けることになる。特許代理機関及び代理人は、業務許可証の取り消し、代理人資格証の抹消などの行政処分を受け、情状が重大な場合は深刻な違法・信用失墜リストに登録されることになる。

     

    上記リスクを予防し、各当事者の合法的権益を保護するため、以下のように警告する。

    1.出願人:リスク予防意識を高め、適法な特許代理サービスを慎重に選択し、代理機関がAIエージェントを利用して出願書類を作成しているかどうかを積極的に確認する必要がある。代理機関が勝手に関連ツールを利用して情報漏洩を引き起こしたり、不誠実な出願行為を行ったりしたことを発見した場合は、法に基づいて苦情を申し立て、代理機関に損害賠償を求めることができる。

    2.特許代理機関及び代理人:AIエージェント利用のリスクに十分に警戒し、AIエージェントを利用した不誠実な特許出願行為を断固として禁止し、依頼人の合法的権益を確実に保護する必要がある。

     

    出典:国知局