中国国家知識産権局の6月定例記者会見において、専利局審査業務管理部の部長である蒋彤氏は、人工知能による補助審査について以下の通り紹介した。
「中国国家知識産権局は一貫して人工知能が知的財産業務に与える影響を高度に注視している。特に中国の膨大な知的財産データ資源と豊富な応用シーンは、人工知能大規模モデルのシステム開発、技術トレーニング及び反復的アップグレードに非常に適している。」
続いて、積極的に行っている模索について説明した。
「2023年に特許スマート審査・検索システムをリリースし、発明の構想に基づく知能的意味検索、部分意匠の画像検索、書類の自動クラスタリング分配などの複数の業務シーンで試験を展開している。」
蒋彤氏はまた次のように述べた。
「特に説明が必要なのは、特許審査における人工知能の応用は補助審査の役割を発揮するものであり、その推論結果を直接審査意見として使用することはできないということである。近い将来、人工知能の特許審査業務における応用を更にアップグレードし、特許対比文献の検索精度向上等を通じて、審査員による発明構想の理解促進と技術分析の迅速化を支援し、審査の品質向上と効率化により有力なサポートを提供する予定である。」
出典:国家知識産権局
https://www.cnipa.gov.cn/col/col3541/index.html